tmslive_vol20渋谷と原宿の真ん中にあるウクレレ&スラックキー・ギターのスクール、トイズミュージックスクールの20回目となる発表会「TMS Live “the 20th” Concert」が、2016年11月27日、恵比寿ガーデン・ルームにて行われました。

毎年11月の最終日曜に行われるトイズ発表会は、5時間超の一大イベントで、渋谷の生徒に加えて、座間で開講しているレギュラーワークショップの生徒も合流し、ゲスト・ミュージシャンや講師たちと共に盛大なコンサートを作り上げています。
各クラスの発表曲は「Kaimana Hila」「Pua Olena」「Radio Hula」などのハワイアンから、「Imagine」「Can’t Take My Eyes Off You(君の瞳に恋してる)」「Under the Sea」「Marry You」など洋楽ポップス、「島人ぬ宝」「空も飛べるはず」などJ—ポップまでと幅広く、ステージで上は、ドキドキやワクワクした生徒たちの演奏が、テンポよく披露されていきます。また、ウクレレ定番曲の「Crazy G」や「Guava Jam」「12番街のラグ」では、数十人がステージに上がって合同演奏し、大人数ウクレレの醍醐味も教えてくれます。
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クラスの枠を超えて、ソロで、または気の合う仲間とユニットを組んで演奏するアディショナル・エントリーのコーナーもあります。ここは生徒が自ら選曲し演出を考えるので、気分はまるで文化祭。客席には声援やペンライトが溢れるなど大変な盛り上がりです。
TMS_4トイズ生徒によって結成されているトイズウクレレ楽団も、この1年間各地のイベントで磨き上げてきた腕をふるいます。今年の新曲「Brazil」のほか「Wipeout」では個々のアドリブもフィーチャーし、ラストの「Rock a Hula Baby」では全員でステップを踏み、定番の決めポーズ「お隣りさんジャカジャカ(略して)=隣ジャカ」とウクレレを高く掲げる「レレアップ」でフィニッシュ。
そんななか、すべてを「もっていった」のはキッズ・クラスでしょうか。小学校低学年のキッズたちがウクレレを弾き元気に歌う「Mickey Mouse March」のあまりの可愛らしさに、客席は瞬時に魅了されてしまいました。

コンサート終盤は、シンガー・ソングライターのStillwaterをゲストに迎えたステージとお楽しみの抽選会、そしてフィナーレはトイズ講師たちによるスペシャル共演です。

トイズの講師は、校長のおもたにせいじを始め、松本ノボル、松田ようこ、吉岡研一郎、デイジー☆どぶゆき、中山よしお、TERU、福島恵美、うえむらかをる(以上、渋谷トイズ)、Keiko (AO AQUA) 、本田薫、吉野裕子、平本栄二(以上、座間トイズ)という、ウクレレやスラックキー・ギターだけでなくボーカル、フラ、オカリナ、アコギにも及ぶ豪華ミュージシャンによる布陣。和気あいあいとした講師たちの演奏はたいへん豪華で、発表会のハイライトでもあります。Keiko先生と本田薫先生が歌とフラで魅せた「Hanalei Moon」で幕を開けると、続いて桑田佳祐の「白い恋人達」や米若手女性シンガー、メーガン・トレーナーの「Title」、カアウ・クレイター・ボーイズに敬意を表した「Brown Eyed Girl」、ジョン・レノンの「Happy Xmas」などなど、講師それぞれの持ち味が発揮された演奏で、この場限りの贅沢なコラボが観客に届けられました(写真下)。

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座間の本多先生(左)とKeiko先生(右)
1268座間の吉野先生(左)、吉岡先生(中)、平本先生(右) 1306渋谷の講師陣

こうして「Hawaii Aloha」の大合唱で幕を下ろした2016年のTMS Live “the 20th” Concert。トイズ発表会は、各々がステージで演奏し仲間の演奏に耳を傾けることで、1年間の練習の成果をたたえ合い、ウクレレが導いた音楽の楽しさに身を委ねる1日なのでした。(文・松田ようこ)
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