2015.7.3

ソドミラ〜♪ から始まるウクレレのゆる〜い理念〈その2〉

ウクレレをポロンと弾いたときの「ソ-ド-ミ-ラ/G-C-E-A」の音色、これはパ〜ッと楽しさが広がる印象を与えるのでは? それは、クラシック・ギターをボロ〜ンと弾いたときの印象とまったく異なります。クラシック・ギターのボロ〜ン(「ミ-ラ-レ-ソ-シ-ミ/E-A-D-G-B-E」)は「禁じられた遊び」や「荒城の月」などに代表される音色、コードで言うとEmを土台にしたマイナーな音色。セゴビアやスペインでマイナーな曲が多いのも納得できます。

ではなぜウクレレのポロンが楽しい響きになるのでしょうか。それは「ソドミラ」という、マイナーのAmコード(ド-ミ-ラ/C-E-A)でもメジャーのCコード(ソ-ド-ミ/G-C-E)でもない、コード名でいえば「C6」だか「Am7」だかはっきりしない、人を小バカにしたような(?)チューニングが原因です。そのポロンは、明るくて楽しくて聴く者をホッとさせる音色。しかもウクレレは弦が短くてプレビュー余韻がすぐ消えてしまうため、おもちゃのように稚拙にも聴こえます。

ハワイアン・ミュージック自体、このソドミラ(C6)に代表される「6th」サウンドが基本で、ハーモニーをつけるときも6thの音が必ず入ります。試しに、キーがGの曲で、GをG6にして弾いてみてください。ハワイアンらしいサウンドに変身しますよ。

G play_0701_G

G6play_0701_G6

(監修/おもたにせいじ/トイズミュージックスクール主宰)

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