2015.9.1

ウクレレ弾きの登竜門?「Crazy G」

「Crazy G」は、Gコードを基本にストロークしながらメロディが展開できるインストゥルメンタル・ナンバー。弾き手によってさまざまなアレンジがなされ、ウクレレ愛好家たちの間で独自に発展してきており、近年では2000年代初頭にジェイク・シマブクロがカバーした早弾きスタイルが有名ですね。

とはいえ、ハワイで購入するウクレレ教則本にはより原型に近いシンプルな譜面が載っていたりするので、ジェイクの上級者バージョンにとらわれず、肩の力を抜いて挑戦したいところ。高度な早弾きテクニックがなくても、コード・ストロークだけで十分にマスターできる一曲です。トイズミュージックスクールでは、『Hidden Treasures: ‘Ukulele Stylings, No. 2』(1996)というコンピレーションCDに収録されたSam Kapu Jr.のバージョンを見本に指導しています。

最初は簡単なG6コードとD7コードを使って、ダウンストロークとアップストロークで構成される2小節をゆっくり、何度も繰り返して練習しましょう。D7の2拍目以降、「ダウン↓」「アップ↑」とストロークしたあとの「ダウン(↓)」は空振りをして音を出さず、次の「アップ↑」でしっかり弦を弾きます。この2小節のストローク・パターンに慣れると、「Crazy G」がぐっと身近なものになってきますよ。

Crazy G.mus

Play-G6chord_1 Play-D7chord_1

(監修・おもたにせいじ/トイズミュージックスクール主宰)

button_taiken_2