2016.9.12

新世代No.1の名渡山遼が巻き起こすウクレレ界のニューウェーブとは──そして本人から本誌にビデオ・メッセージ到着!

2016年に入り、日本のウクレレ界は新世代若手プレイヤーたちの台頭によって、かつてない盛り上がりを見せています。この夏各地で行われたウクレレ・フェスティバルでも、10代〜20代の凄腕プレイヤーたちが観衆を圧倒。こうしたニュー・ジェネレーションの波の頂点に乗っているのが、23歳の名渡山遼です。

ハワイのグラミー賞と言われるナ・ホク・ハノハノ・アワード2016で最優秀インターナショナル・アルバム部門を受賞し、7月27日にはキングレコードより『Made in Japan, To the World.』でメジャーデビュー。アルバム中でも軽快なインストゥルメンタル曲「Chocolate Banana Pie」は、今までにないウクレレの楽しさや躍動感が凝縮されて、思わず一緒にステップを踏んで歌い出してしまうナンバーです。10月に行われる東京・大阪・名古屋のツアーでは、さらなるファン層の拡大に期待大。
natoyama_omoyokoそして、名渡山と共に新世代の波を巻き起こしているのが、彼と同学年でプライベートでも仲良しの2アーティスト──ウクレレ奏者の渡辺海智と、ウクレレ奏者&シンガーソングライターのTomoki Satoです。7月に渋谷で行われた名渡山遼メジャーデビュー・パーティ(写真、名渡山くんを囲んで左・おもたにせいじ、右・松田よう こ)には2人もかけつけて、ステージで共演。その若さから“ウクレレ新御三家”とでも呼びたくなる彼らには、話題性があるだけでなく、ウクレレのポップでアクティブなビート感と、心揺さぶる情感を表現するだけの情熱とテクニックがありました。

natoyamaこの新たな波は、ジェイク・シマブクロらハワイのウクレレ技巧派を見聴きし、憧れて育ち、彼らのテクニックを習得してきた若手世代が中心となって巻き起こしているもの。ジェイクの華麗なウクレレプレイの影響は、ハワイのみならず日本にも波及し、熟成され、ついに世界に誇れるプレイヤーたちを輩出するに至った、というわけです。しかも名渡山、Tomoki、海智のあとにはすでに、若干15歳ながらNYアポロシアターのアマチュアナイトで優勝経験をもつウクレレ奏者、RIO Saito が、3人に負けない巧みなプレイで頭角を表しています。このウクレレ・ニューウェーブが、2020東京オリンピックの頃にはどこまで発展しているのか……今からとても楽しみです。

今回特別に、トイズミュージックマガジンのためにビデオ・メッセージを届けてくれた名渡山遼くん。彼のために、10/5渋谷duo MUSIC EXCHANGEのライブにはぜひウクレレを持ってステージを一緒に盛り上げたいところです。(文/松田ようこ)

madeinjapaan_natoyama名渡山 遼
『Made in Japan, To the World.』
(2016 キングレコード
INSENSE MUSIC WORKS INC.
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tomoki_satoTomoki Sato
『La la life』
(2016 Grand Pacific Work)
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渡辺海智渡辺海智
『New World』
(2015 Clever Sea Records / Flavour of Sound)
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rio
RIO
『I 〜around〜』
(2015 SONGXJAZZ)
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