2015.10.1

90年代に巻き起こったハワイアン・ポップス革命〜ピュア・ハート

90年代、トロイ・フェルナンデスの早弾きプレイ・スタイルに影響を受けた若者のひとりが、ジェイク・シマブクロです。4歳からウクレレを弾き始めた彼は、伝統的ハワイアンだけでなくトロイの在籍したカアウ・クレイター・ボーイズや、カペナといったアイランド・スタイルのバンドを聴き、ハイスクール卒業後はロパカ・コロン(パーカッション)とジョン・ヤマサト(ボーカル&ギター)との3人でピュア・ハートを結成。1998年のデビュー・アルバム『Pure Heart』はナ・ホク・ハノハノ・アワードを4部門受賞という快挙を成し遂げました。

「ハワイの若者たちに本格的なウクレレ・プレイの波を起こしたのはジェイクのいたピュア・ハートです」とおもさん。「ジェイクに初めて会ったのはピュア・ハート解散後だったけれど、ウクレレを手にすると30分は放さないほどウクレレが好きで、テクニックもすばらしかった。ジェイクの緻密なプレイは、ハワイの若者たちとウクレレ文化そのものに革命を起こしました」

2000年代に入ると日本でもバンス・K がピュア・ハートの曲をカバーしたりと、彼らの人気は日本にも飛び火。日本にもピュア・ハートを懐かしむファンは多いのです。

2014年暮れにはそのピュア・ハートが14年ぶりに再結成しました。「HI*Sessions」(ジョン・ヤマサトが設立に参画したミュージックビデオ・チャンネル)には再集結した3人の微笑ましい演奏が収録されています。

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『Pure Heart』(1998)